
現在では1年中酒造りは可能ですが元来、日本酒は農業的生産物であり季節商品とも
いえます。米の収穫に合わせ、10月頃より仕込の時期を迎え、冬の間に造りを行い、
春に向けて新酒となります。清力では2月〜4月頃に出される新酒はどこか若々しさ
が特徴で、秋に向けて熟成され、まろやかさを増してきます。また、冬に搾られた新
酒を火入れせずに低温熟成されたのもが夏の生酒で清涼感が特徴です。このように酒
造りの季節を知ることで旬を味わう愉しみがあります。

世界的に見ても日本酒ほど飲用温度の幅広いお酒はありません。常温、冷やして、温
めてと様々ですが、お燗にすると身体も温まり、料理との相性も良くなります。そこ
でお燗についてご紹介します。


お燗しておいしくなる「燗上がり」の酒には一般的に酒の骨格がしっかりした純米酒
や本醸造、普通酒などがあげられ、香りや風味が繊細な吟醸酒や大吟醸は燗には適さ
ないと言われます。これは、燗をすることにより酒の香りが飛び、繊細な味わいがな
くなってしまうためだと言われいます。もちろん吟醸酒の中でも燗で楽しまれるもの
もありますが、総体的に香りが高く、爽快でキレのよいものは、冷温や常温で飲む方
が適しているようですネ。

沸騰させたお湯の中にとっくりを入れて燗をする昔ながらの方法が、酒本来の味わい
を持ち続ける最適な方法といえます。最近ならではの電子レンジを使った裏技をご紹
介しましょう。徳利の口にラップをかぶせるか、ガラス棒を入れると徳利内の温度が
均等になりグッドです。

- 純米吟醸酒、醇米大吟醸酒、大吟醸酒、吟醸酒などの薫酒(香りの高いタイプ)冷酒!!
適温は10℃前後、または10〜15℃清涼感溢れる味わいが「冷や」で生きてきます。
※ 冷やし過ぎると華やかな香りが薄くなったり、ソフトな口当たりがいかされず、飲み口が固くなったりします。
- 生酒、生貯蔵酒のような爽酒(爽快で滑らかなタイプ)冷酒!!
適温は5℃前後、または5〜10℃しっかり冷やすことで飲み口が引き締まり、軽快でフレッシュな
味わいが生きてきます。
- 純米酒、本醸造酒などの醇酒(コクのあるタイプ)
ぬる燗!! 40℃前後、または40〜50℃
冷 酒!! 15℃前後、または15〜20℃
冷やし過ぎるとこのタイプの酒の特性である旨味やコクが感じにくくなるので、注意が必要です。
燗に最適といえるタイプですが、飲用温度は酒質によって異なります。
例えば…
・軽快な酒質の辛口タイプ
45〜50℃の熱燗にすれば、スッキリ感やキレを強調できます。
・旨味のなめらかさやまろやかタイプ
40℃前後のぬる燗にするとなめらかさ、まろやかさが強調されます。
- 古酒、秘蔵酒、長期熟成酒などの熟酒(熟成タイプ)
酒質によって異なります
15〜25℃、または35℃前後
様々なタイプがあるので、その香や味にあわせて温度を決めてください。
例えば…
・熟成年数の多い(または常温熟成された)タイプ
やや高めの温度設定がオススメ!
※ 燗で香味が引き出されるものもありますが、重厚な香とアルコール臭が全面に出過ぎることがあります。
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